スーパーフォーミュラ・ライツ岡山は小出とオオムラ・フラガがポールポジションを分け合う

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会は9月9日、岡山県の岡山国際サーキットで第13戦/第14戦の公式予選が行われ、第13戦は小出峻(HFDP WITH TODA RACING)が、第14戦はイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)がそれぞれ初ポールポジションを獲得した。

 2023年のスーパーフォーミュラ・ライツもいよいよ終盤戦。第5大会となる岡山は併催となるTGR GR86/BRZ Raceに参戦している堤優威がスーパーフォーミュラ・ライツにはエントリーしておらず、11台が参加。今回は水曜から専有走行枠が設けられており、佐藤蓮がドライブした新エンジン搭載車両のテストカーを含めた12台が3日間6セッションに渡って走行を重ねてきた。

 3日間の走行では、総合トップタイムを記録したのはイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)。これにランキング首位の平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)が続いていた。

 迎えた9月9日(土)は残暑厳しいなか、10時30分から第13戦の公式予選がスタートした。今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が先陣を切ってセッション開始直後からコースインすると、3分ほどが過ぎたあたりから各車が続々とコースへ。ウォームアップを行っていった。

 各車は4周目からアタックラップに入っていくが、まず1分24秒499を記録したのは小出峻(HFDP WITH TODA RACING)。これを野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC)が上回っていくが、小出はさらに5周目に1分23秒952にタイムアップ。トップに浮上した。

 これに続き5周目に1分24秒119を記録し2番手につけたのはオオムラ・フラガ。ただ小出のタイムには及ばず、小出がスーパーフォーミュラ・ライツでの初ポールポジションを獲得し、オオムラ・フラガが2番手、野中が3番手に。木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が4番手につけた。

 一方、ランキング首位の平良はまさかの第13戦の予選となった。「前を走っていたライバルが1コーナーで飛び出して砂煙が上がり、そこに気を取られてコースアウトしてしまいました」という平良が記録できたタイムは1分28秒647で、さらにそのベストタイムが走路外走行をとられてしまう。一度ピットに戻ったが、チェッカーまで間に合わずまさかの予選不通過に。この日午後に行われる第13戦は最後尾スタートを強いられることになった。

 10分間のインターバルで迎えた第14戦の予選では、平良も他車とともにコースイン。各車がウォームアップラップを行っている最中にやや陽が陰ってきたが、4周目に続々と1分23秒台が記録されていく。5周目も各車がアタックを行っていったが、ここではほとんどタイムは更新されなかった。

 結果的に第14戦のポールポジションを獲得したのは、アタック一閃で1分23秒649を記録したオオムラ・フラガで、こちらも今季初ポールポジションを獲得。2番手は1分23秒667を記録した小出、3番手には木村がつけた。4番手は木村と同タイムながら後にアタックした野中で、平良は第13戦でしっかりとアタックできなかった影響も響き、5番手から第14戦を戦うことになった。オオムラ・フラガや野中など、3日間専有走行の時間があったことでパフォーマンスを上げているドライバーも多く、第13戦/第14戦とも今までの勢力図とは異なるレースとなっていきそうだ。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会岡山 第14戦ポールポジションのイゴール・オオムラ・フラガ
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会岡山 小出峻(HFDP WITH TODA RACING)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会岡山 イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会岡山 野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会岡山 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第13戦岡山 公式予選結果

Pos Class No Driver Car Engine Time

1

2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 1’23.952

2

52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 1’24.119

3

35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’24.165

4

50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 1’24.215

5

51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 1’24.575

6

37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 1’24.685

7

36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 1’25.520

8 M 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 1’26.452

9 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 1’26.894

10

53 畑享志 A-NeKT with B-MAX 320 スピースA41 1’27.458

DNQ

1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’36.980

天候:晴れ 路面:ドライ
ペナルティ:ゼッケンNo.1は、2023年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 統一規則 第19条2.(走路外走行)により、当該ラップタイム(1’28.647)を削除した。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第14戦岡山 公式予選結果

Pos Class No Driver Car Engine Time

1

52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 1’23.649

2

2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 1’23.667

3

50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 1’23.746

4

35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’23.746

5

1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’24.046

6

36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 1’24.318

7

37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 1’24.820

8

51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 1’24.845

9 M 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 1’26.031

10 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 1’26.167

11

53 畑享志 A-NeKT with B-MAX 320 スピースA41 1’26.935

天候:晴れ 路面:ドライ

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