茨城県に大雨を降らせた台風13号で、県内各地に被害が出ている。県が同日正午現在でまとめた被害状況によると、北茨城市で1人が死亡し、床上浸水が37棟、床下浸水が63棟に上る。県北地域で土砂崩れも相次いだ。鉄道はJR常磐線の勝田-いわき駅間で上下線の運転を見合わせており、JR水戸支社は勝田-仙台駅間の特急列車運行を上下線ともに終日見合わせると発表した。常磐自動車道は日立南インターチェンジ(IC)-日立北ICで通行止めが続いている。県は8日夜、日立、北茨城、高萩の3市に災害救助法の適用を決め、被害の全容把握を急いでいる。
床上浸水のうち住宅は高萩市16棟、常陸太田市2棟、床下浸水うち住宅は高萩市18棟、ひたちなか市12棟、鉾田市5棟、常陸太田市2棟、茨城町2棟、潮来市1棟、東海村1棟がそれぞれ確認されている。
土砂崩れは53件が確認されており、北茨城市38件、高萩市9件、常陸太田市2件、笠間市、行方市、潮来市、茨城町が各1件。