前原誠司氏が国民民主党代表代行続投 連立政権入りは榛葉幹事長が否定「入閣?あるわけないでしょう」

国民民主党が8日、国会内で両院議員総会を開き、新執行部人事を決めた。代表選で玉木雄一郎代表(54)と戦い、処遇が注目されていた前原誠司代表代行(61)は続投。玉木氏は「現体制が承認いただいたということですので、基本的には骨格は、これまでの体制を継続していきたい」と話した。

玉木氏は、あいさつで「早ければ年内にも解散があるということで、選挙に向けた体制をすみやかに整え、強化していきたい。力を合わせて一人一人が選対委員長だという思いで、自らの選挙、仲間の選挙のために何ができるかということを常に考え、筋肉質な政党としてさらに前に進めていきたい」と決意を述べた。

すでに続投が決まっていた榛葉(しんば)賀津也幹事長(56)は、両院議員総会後に取材に応じ「代表が骨格は変えずとも筋肉質で選挙に強い体制をつくろうということで、代表代行は前原先生にお就きになっていただく」と説明。新体制のスタートに「従来通り、基本的な考え方や価値観を大に共有する政党とは与野党を問わず等距離にしっかりと連携して、政策実現を図っていきたい」と、路線継続を強調した。

また、榛葉氏は、同党の連立政権入りが取り沙汰されていることについて記者団から問われ「国民民主党から何も発信してないよ。『我々は各党と等距離でしっかりと政策実現する』と。玉木さんも私もそれ以外言っていない。連立の〝れ〟の字も我々から発信していない。入閣?あるわけないでしょう」と否定した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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