スーパーフォーミュラ・ライツ第13戦岡山は小出峻が完勝。ポール・トゥ・ウインで今季2勝目

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会は9月9日、岡山県の岡山国際サーキットで第13戦の決勝レースが行われ、小出峻(HFDP WITH TODA RACING)がTODA RACINGの地元岡山でポール・トゥ・ウイン。完璧なレース運びをみせ、今季2勝目を飾った。

 第13戦/第14戦の公式予選から3時間50分というインターバルで迎えた第13戦の決勝レースは、この第5大会で最長となる25周で争われた。予選後、岡山国際サーキットはやや雲が増えたが、晴天のもとドライコンディションで午後2時50分、第13戦の決勝レースが始まった。

 オーバーテイクがしづらい岡山でカギとなったのはスタートだったが、上位陣に大きな変動はなく、小出がトップを守り1コーナーへ。イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)、野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC)と続いた。一方4番手の木村には、後方からデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)が接近。ただ木村は1周目の攻防でこれを退け、4番手を守っていった。

 レースは2周目に入ると落ち着きをみせはじめるが、小出、オオムラ・フラガと続く野中の後方からは木村が接近していき、僅差の争いとなった。しかし11周目、突然のギヤトラブルに見舞われた木村は一瞬ペースダウン。すぐに症状は収まったものの、8番手までポジションを落としてしまった。

 これで4番手にビダーレスが浮上、エンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM’S 320)と続き、1周目で7番手までポジションを上げていた平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)がポイント圏内の6番手まで浮上する。逆に木村は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)をかわし7番手に順位を戻したが、これではポイント圏外。終盤に向けてトゥルーリと平良、木村による5番手争いが激化していった。

 その争いのなかで、まずは18周目に平良がトゥルーリをかわし5番手に浮上する。一方、木村はなかなかトゥルーリをかわすことができず、23周目のヘアピンでサイド・バイ・サイドの戦いとなったが、2台はまさかの接触を喫してしまった。木村はこれで足回りにダメージを受けストップ。痛い無得点となってしまった。一方のトゥルーリも接触によるペナルティで30秒加算となった。

 そんな戦いの一方で、トップの小出は25周を危なげなく走り切り、今季2勝目を飾った。また小出にとっては初のポール・トゥ・ウイン、ファステストラップを記録と、チームの地元で嬉しい完勝を飾っている。

 2位はオオムラ・フラガ、3位は野中となり、ビダーレスは終盤平良の接近を許すも4位をキープ。平良は5位だったが、予選不通過の状況からポイント獲得までこぎ着けてみせた。トゥルーリがペナルティを受けたため、古谷が6位となった。

 マスタークラスはスタートで遅れたDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)をかわした今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が終盤のDRAGONの追い上げを抑え優勝を飾った。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会岡山 第13戦スタート
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会岡山 小出峻(HFDP WITH TODA RACING)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会岡山 野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会岡山 第13戦終盤の4番手争い
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会岡山 第13戦表彰台
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会岡山 今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第13戦岡山 決勝結果

Pos Class No Driver Car Engine Laps Grid Qualify

1

2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 25 1 1’23.952

2

52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 25 2 1’24.119

3

35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 25 3 1’24.165

4

51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 25 5 1’24.575

5

1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 25 11 1’36.980

6

36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 25 7 1’25.520

7

37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 25 6 1’24.685

8 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 25 9 1’26.894

9 M 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 25 8 1’26.452

10

53 畑享志 A-NeKT with B-MAX 320 スピースA41 25 10 1’27.458

11

50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 22 4 1’24.215

天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:小出峻(HFDP WITH TODA RACING) 1’25.380 3/25
ペナルティ:ゼッケンNo.37は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 統一規則 第15条 1.(危険なドライブ行為)により、決勝結果に30秒を加算及びペナルティポイント1点を課す。

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