福島の住宅浸水1000棟超す 大雨被害、茨城では1人死亡

大雨で浸水した飲食店で片付けに追われる従業員ら=9日午後、福島県いわき市

 熱帯低気圧に変わった台風13号に伴う8~9日の大雨被害について、福島県は9日、いわき市と南相馬市で住宅浸水が確認され、床上1058棟、床下145棟に上ったと明らかにした。いわき市内郷地区は被害が多く、なお調査が続いているという。茨城県北茨城市の川で発見された20代男性の死亡が確認され、死者はいわき市の男性と合わせて2人になった。

 いわき市内郷地区では、国宝の建造物「白水阿弥陀堂」も浸水被害に遭った。管理する願成寺の赤土隆行住職(73)によると、8日深夜に近くの川が氾濫して境内が水浸しとなり、お堂の中にも数十センチの高さまで水が入ったという。

大雨の影響で浸水被害に遭った国宝の「白水阿弥陀堂」=9日午後、福島県いわき市

© 一般社団法人共同通信社