朝鮮人遺骨眠る寺で慰霊祭、千葉 25年前に6人発掘

虐殺された朝鮮人の慰霊碑(右)に焼香する参列者ら=9日午後、千葉県八千代市の観音寺

 100年前の関東大震災時に虐殺された朝鮮人の慰霊祭が9日、千葉県八千代市の観音寺で開かれた。寺には慰霊祭を主催した実行委員会が25年前、近くで掘り起こした犠牲者6人の遺骨が眠る。実行委のメンバー、平形千恵子さん(82)は「(こうした悲劇を)絶対に起こしてはならない」と決意を新たにした。

 参列者約140人が鐘の音に合わせて黙とう。読経が響く中、慰霊碑に焼香した。市民団体「千葉県における関東大震災と朝鮮人犠牲者追悼・調査実行委員会」は1978年に結成され、虐殺があった9月上旬に毎年、慰霊祭を開いている。

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