米国の中枢テロ犠牲者、身元判明 発生22年、新たに2人

 【ニューヨーク共同】米ニューヨーク市は8日、2001年9月11日に起きた中枢同時テロによる世界貿易センタービル崩壊の犠牲者2人の身元が判明したと発表した。男性と女性で、遺族の希望により名前や年齢など詳細は公表されなかった。

 ビルでの犠牲者2753人のうち身元が特定できたのは1649人となった。11日でテロから22年となるが、約4割に当たる1104人の身元は依然として判明していない。市当局は骨片などからDNAを取り出し、最新技術も駆使して照合作業を続けてきた。

 アダムズ市長は8日、声明を発表し「この新たな身元確認が、犠牲者の家族に何らかの安らぎをもたらすことを願っている」と述べた。

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