ハワイ山火事1カ月、復興へ決意 マウイ島の海で数百人が死者追悼

米ハワイ州マウイ島ラハイナ沖で、伝統儀式「パドルアウト」に参加する人たち=8日(岡崎友子さん提供・共同)

 【ラハイナ共同】少なくとも115人が死亡した米ハワイ州マウイ島の山火事は8日、発生から1カ月を迎えた。被災者ら数百人が、被害が大きかった島西部ラハイナのビーチに集まり、サーフボードで沖合に繰り出して死者を追悼する伝統儀式「パドルアウト」に参加した。人々は「マウイは強い」と復興への決意を強めた。

 エメラルドグリーンとコバルトブルーが入り交じる海。昼ごろに集まった参加者は数百メートル沖合に停泊した船に向かい、並んで輪をつくった。砂浜ではハワイの民族衣装に身を包んだ男性が祈りの言葉を詠唱。海上の参加者はヘリコプターから海に花がまかれると、水をかき上げるなどして応えた。

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