日本代表も出場するラグビーW杯が8日に開幕した。
10日のチリ戦で今大会の初戦を迎える日本のジャージを担当するサプライヤーは、ニュージーランドのスポーツブランドCanterbury(カンタベリー)。正式なブランド名称は『Canterbury of New Zealand』だ。
このCanterburyがかつてサッカー界に進出し、いくつかのクラブチームとサプライヤー契約を結んでいたのをご存知だろうか。
ここでは、そんなCanterburyのサッカーユニフォームをご紹介したい。
AZ
AZアルクマール 2008-09 Canterbury ホーム ユニフォーム
現在は日本代表DF菅原由勢が所属するオランダ1部のAZアルクマールは、2008-09の1シーズンのみだったがCanterburyと契約していた。
その08-09シーズンは28年ぶり2度目のエールディビジ優勝を成し遂げた歴史的なシーズンに。サポーターにとってこのユニフォームは栄光の一着となってる。
ポーツマス
ポーツマス 2007-08 Canterbury ホーム ユニフォーム
イングランドのポーツマスはプレミアリーグ時代の2007年から2010年までCanterburyと契約。同ブランドのサッカー部門にとって“顔”といえる存在だった。
07-08シーズンは69年ぶりのFAカップを優勝した記念すべきシーズンとなったが、09-10シーズンは最下位で2部降格が決定。同時にCanterburyとの契約も終了となる。
プレストン
プレストン・ノース・エンド 2009-10 Canterbury ホーム ユニフォーム
1888年に開始したフットボールリーグのオリジナルメンバーにして栄えある初代王者。そんな歴史を持つプレストンNEは2009-10シーズンのみCanterburyのユニフォームを着用し、2部チャンピオンシップを17位で終えている。
10-11シーズン以降はPuma(2010-13)、Nike(2013-23)を経て、今季からCastoreと契約中。
リール
リール 2008-09 Canterbury ホーム ユニフォーム
フランスの強豪リールは2008-10の2シーズンでCanterburyのユニフォームを着用。08-09は5位、09-10は4位とそれぞれリーグ・アンで好成績を収めている。
この08-09シーズンはピエール=アラン・フローが活躍。また、エデン・アザールが本格的にトップチームに定着したシーズンだった。
デポルティーボ
デポルティーボ・ラ・コルーニャ 2007-08 Canterbury ホーム ユニフォーム
ポーツマスとともにサッカー界におけるCanterburyの顔的な存在だったのが、スペインのデポルティーボ・ラ・コルーニャ。 契約期間中はラ・リーガ1部を9位(07-08)、7位(08-09)とまずまずの成績を残している。
すでにスーペルデポルの時代は過ぎ去っていたが、世界的に名のあるクラブとラグビーで有名なスポーツブランドとのコンビ結成は驚きを与えた。
バクストン
バクストンFC 2022-23 Canterbury ホーム ユニフォーム
サッカー界のサプライヤー活動から完全撤退していたCanterburyだが、実はひっそりと欧州サッカーシーンに復帰を果たしている。
2009-10シーズンを最後に欧州サッカー界から撤退し、2013年に香港のクラブチームとの契約終了をもってサッカー市場から消えていたCanterbury。だが2022年にイングランド6部のバクストンと契約し、サッカー界でサプライヤー活動を再開となった。
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バクストンとの契約は23-24シーズンも継続中。確認した限りでは、現時点でCanterburyが手掛けるサッカーチームはバクストンのみだ。
Canterburyはこのチームを足掛かりに、Mizunoのようにサッカー市場への本格的な再参入を目指す可能性はあるのか。興味深いところである。
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