【台風13号】茨城・日立市内 大渋滞 常磐道通行止め響く

日立市内で上下線ともに渋滞する国道6号=9日午後4時44分、同市滑川町

大雨に伴い常磐自動車道日立北インターチェンジ(IC)-日立南太田IC間などが通行止めとなった影響で、茨城県日立市内は9日、国道6号や同245号などで激しい渋滞が終日続いた。

日本道路交通情報センターによると、同市の国道6号の上りでは、大久保、金沢地区で約10キロの渋滞が発生、下りでは田尻、小木津地区で混雑。国道245号でも渋滞が見られた。

同市内では平日朝夕に渋滞が見られるが、それを上回る規模で、同センターは「常磐道の通行止めが大きく影響した」と分析した。両IC間では大雨の影響でのり面が崩れ、上り線は午後5時に通行止めが解除されたが、下り線は通行止めが続いている。

JR常磐線は、勝田-いわき駅間の自治体で、避難指示などが出たことで、線路の点検に着手できない状況が続いた。

同県ひたちなか市のJR勝田駅では午前、運転再開を待つ利用者の姿が多く見られた。仕事で同市を訪れていた埼玉県草加市の30代女性は「福島市に行こうと、朝6時から待っている」と疲れた様子で話した。

JR勝田駅の改札前で、運行状況を確認する利用客=9日午前11時ごろ、ひたちなか市勝田中央

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