DMG森精機<6141>、クラボウ<3106>傘下で工作機械メーカーの倉敷機械を子会社化

DMG森精機の東京グローバルヘッドクォータ(東京都江東区)

DMG森精機はクラボウ傘下の工作機械メーカー、倉敷機械(新潟県長岡市。純資産49億5000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。これまで手がけていなかったCNC(コンピューター数値制御)横中ぐりフライス盤を品ぞろえに加えるのが目的。倉敷機械は主力製品のCNC横中ぐりフライス盤に関し、約40%の国内シェアを持つという。取得価額は45億円。取得予定日は2023年10月31日。

倉敷機械はクラボウの工作機械部門を母体とし、1949年に倉敷機械工業(1951年に現社名に変更)として発足。「クラキ」のブランド名で、CNC横中ぐりフライス盤を中心に横形マシニングセンター、ガンドリルなどを製造してきた。2023年3月期業績は売上高49億10000万円、営業利益4850万円。従業員は295人。

DMG森精機は工作機械業界の最大手で、2022年12月期売上高は4747億円。業界最大級の品ぞろえを持つが、CNC横中ぐりフライス盤は製造していなかった。CNC横中ぐりフライス盤は宇宙・航空、新エネルギー、電源開発、重機械産業などで需要が増加している。

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