オムロン<6645>、医療データサービスのJMDC<4483>をTOBで子会社化|プライム上場は維持

オムロンは8日、JMDCの子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を行うと発表した。現在31.49%の持ち株比率を50%超に引き上げる。買付代金は最大855億円。オムロンの血圧計などのヘルスケア機器と、JMDCが持つレセプト(診療報酬明細書)・健康診断などに基づく医療ビッグデータを組み合わせ、予防医療や介護予防のサービス強化につなげる。JMDCはTOBに賛同している。同社の東証プライム市場への上場は維持される。

JMDC株の買付価格は1株につき5700円。TOB公表前日の終値4684円に21.69%のプレミアムを加えた。買付予定数は所有割合23.08%にあたる1500万株。下限は所有割合18.52%にあたる1203万6700株で、現在の所有分と合わせて50.01%となるように設定した。大株主であるノーリツ鋼機は所有する13.63%の株式についてTOBに応募する予定。

買付期間は9月11日~10月10日の20営業日。決済の開始日は10月16日。公開買付代理人はSMBC日興証券。

オムロンは2022年2月にJMDCと資本業務提携。これに伴い、オムロンは1120億円を投じてノーリツ鋼機からJMDCの株式33%(当時)を取得し、持ち分法適用関連会社としていた。

JMDCは2002年に日本医療データセンターとして創業。2018年にJMDCに社名変更。2019年東証マザーズに上場。2021年11月に東証1部に上場(2022年4月に東証プライムに移行)。

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