スプリントはドゥカティがトップ3独占。KTMペドロサが4位でポイント獲得/第12戦サンマリノGP

 9月9日、2023MotoGP第12戦サンマリノGPのスプリントレースがミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が勝利を飾った。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は21位で終えている。

 2日目の予選日は、MotoGPクラスはフリー走行2回目からスタート。ドライコンディションで快晴、気温は26度、路面温度は31度だ。

 開始後にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)が転倒して、特別カラーのマシンが大破した。その後に高橋巧(LCRホンダ・カストロール)が6コーナーでハイサイド転倒を喫した。また、ラウル・フェルナンデス(クリプトデータRNF・MotoGPチーム)も6コーナーで転倒した。

 マルティンが1分31秒803でトップタイムを記録。ミケーレ・ピロ(Aruba.itレーシング)、ルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)と続いた。高橋は1分36秒989で、105%ルールをクリアできず、予選以降は出場できなくなった。

ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP

 続いて行われた予選は気温27度、路面温度34度のドライコンディションで始まった。Q1は早々にポル・エスパルガロ(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)が2コーナーで転倒して再スタートを切ったが、終盤にも13コーナーで転倒した。

 最後のアタックではアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)が1分31秒429でトップに立つ。それをミゲール・オリベイラ(クリプトデータRNF・MotoGPチーム)が1分31秒272で塗り替えて、アプリリアのふたりがQ2に進出した。

 予選Q2では残り約8分でマルティンが1分30秒832でこの週末の最速タイムを記録。また、マルティンがその後に1分30秒390まで縮めた。フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)やマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)は2番手に入るがトップを奪えない。

 そのままマルティンがポールポジションとなり、ベゼッチが2番手、バニャイアが3番手となった。2列目は4番手がマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)、5番手がダニ・ペドロサ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、6番手がアレイシ・エスパルガロとなった。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は9番手だ。

2023MotoGP第12戦サンマリノGP 予選 トップ3

■スプリントはドゥカティが優勢に。テストライダーのペドロサが大活躍

 午後もドライコンディション、13周のスプリントレースは気温29度、路面温度44度だ。コース上は23台でレースがスタートした。フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がスタートできずに最後尾に落ちる。

 先頭はマルティンがホールショット、バニャイアが2番手、ベゼッチ、ペドロサ、ビニャーレス、アレイシ・エスパルガロ、マリーニ、マルク・マルケスと続く。2周目はマリーニとアレイシ・エスパルガロの順位が変わるが、すぐに戻る。ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がマルク・マルケスをかわして8番手に。その後、ビンダーは6番手まで浮上する。

 トップ3のマルティン、ベゼッチ、バニャイアのドゥカティ勢とペドロサが抜け出すが、5番手のビニャーレスのペースが上がらない。6周目にはビンダーが5番手でKTMが4-5。アプリリアが6-8と上位に上がれない。

 その後、アレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が9番手に上がり、マルク・マルケスが10番手まで落ちた。このあとは、大きな順位変動はなくなったが、終盤には4番手のペドロサが3番手のバニャイアを追う。

 トップはそのままレースが進み、マルティンが優勝。ベゼッチが2位、そしてバニャイアが3位となった。ペドロサは惜しくも4位、ビンダーが5位、ビニャーレスが6位、マリーニが7位、アレイシ・エスパルガロが8位、アレックス・マルケスが9位でポイントを獲得した。

 ホンダ勢トップのマルク・マルケスは10位、ヤマハ勢トップのファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は13位だ。リタイアはなく、全23台が完走した。

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