複数種類のミサイル装備可能 北朝鮮新潜水艦で米サイト分析

6日に撮影された、北朝鮮東部・新浦の造船所から搬出された新造潜水艦(中央)の衛星画像(エアバス・ディフェンス・アンド・スペース/38ノース提供・共同)

 【ワシントン共同】米国拠点の北朝鮮分析サイト「38ノース」は9日までに、北朝鮮が初めて建造したとする「戦術核攻撃潜水艦」の特徴を商用衛星画像で分析した。大小10本のミサイル発射管があり、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)や巡航ミサイルといった複数種類の兵器を同時に装備できると指摘した。

 38ノースによると、新造潜水艦は全長約86メートルで、動力は原子力ではなくディーゼルエンジン。発射管のうち、大きめの4本にはSLBMを入れることができ、やや小さい6本は巡航ミサイル用だとみられる。

 6日撮影の衛星画像では、式典会場に向かう金正恩氏が乗っていたとみられる高速艇も捉えていた。

新たに建造された「戦術核攻撃潜水艦」のそばに立つ北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(左から2人目)=6日(朝鮮中央通信=共同)

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