G20サミット、午後閉幕 岸田首相が記者会見へ

9日に開幕したインド・ニューデリーでのG20サミット(ゲッティ=共同)

 【ニューデリー共同】日米欧の先進国に新興国を加えた20カ国・地域の首脳会議(G20サミット)は10日午後、インドの首都ニューデリーで2日間の日程を終えて閉幕する。岸田文雄首相は閉幕後に記者会見し、会議の成果を説明する。

 ロシアのウクライナ侵攻を巡る参加国間の対立が深まる中での開催となったが、会議の決裂は回避し、9日に首脳宣言を採択した。

 首脳宣言を見送れば、2008年にG20サミットが始まってから初の事態だった。インドが議長国になった昨年12月以降、ウクライナ侵攻を非難する文言を巡り日米欧と中国・ロシアの意見が対立し、閣僚会議では一度も共同声明を出せていなかった。

 今回のサミットでは、ウクライナ侵攻に伴う世界的な食料不安やエネルギー問題のほか、気候変動や国際保健といった課題での連携も協議。アフリカ連合(AU)をメンバーに加えることでも合意した。

 中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は欠席した。

インド・ニューデリーで開幕したG20サミット=9日(代表撮影・共同)

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