人気漫画「左ききのエレン」作画 高岡でnifuni展

「左ききのエレン」の登場人物「山岸エレン」©かっぴー・nifuni/集英社

  ●原画やイラスト/10月20日から御旅屋セリオ

 シリーズ累計300万部の人気漫画「左ききのエレン」の作画を手掛けた高岡市在住の漫画家nifuni(にふに)さんの作品展が10月20日から、同市の御旅屋セリオで開催される。富山新聞創刊100年を記念した漫画アニメイベントの一環。同作品の原画やアートワークを展示するほか、物語にちなみ、nifuniさんが街を舞台にスプレー缶などでイラストを描くイベントを展開し、市街地活性化につなげる。

 作品展は「nifuni展 左ききのエレンとアートワークス」と題し、富山新聞社などでつくる「元気たかおか応援プロジェクト実行委員会」が主催する。御旅屋セリオ5階ホールBで10月20日から11月26日まで開かれる。

 nifuniさんは1987年生まれで、国立高岡短大(現富大芸術文化学部)金属工芸専攻を卒業後、ジュエリーデザイナーとして勤務し、2017年に「左ききのエレン」(原作=かっぴー)で漫画家デビューした。

 「左ききのエレン」は集英社の漫画アプリ「少年ジャンプ+」で2017年10月から22年10月まで連載され、単行本全24巻が発売。作品展では同作品の魅力を伝えるほか、オリジナルイラストや未発表の原画、グッズ、高岡ゆかりの新キャラクターなどを展示する。

  ●街なか舞台にライブで描く

 「左ききのエレン」の登場人物「山岸エレン」がスプレー缶で壁などに絵を描く「グラフィティアート」で才能を発揮することにちなみ、会期中、nifuniさんが高岡の中心市街地を舞台に、大型パネルなどにイラストを描く「ライブペインティング」を繰り広げる。絵を描く場所と時間を事前に告知し、制作風景を市民に間近で見てもらうことで、街なかに活気を生み出す。

 10月21日、11月11日にはnifuniさんのサイン会を実施する。

 会場の御旅屋セリオから近い高岡市立博物館では11月2日~1月8日、同市出身の人気アニメーター松原秀典さんの個展(富山新聞社主催)が開かれる。nifuni展と合わせ、市街地の回遊性を高める。

 nifuni展は入場無料で、時間は午前10時~午後6時。毎週水曜は休みとなる。

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