中上貴晶、フロントのフィーリングに苦戦「ペースもスピードも足りなかった」/第12戦サンマリノGP2日目

 9月9日、2023年MotoGP第12戦サンマリノGP MotoGPクラスの予選がイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は20番手を獲得し、スプリントレースは21位で終えている。

 中上は、初日の走行でマシンの全体的なバランスが取れていないことから、アタックラップで苦戦を強いられてしまっていた。そのため、予選前のフリー走行2回目では、マシンバランスの調整に取り組みながら走行を行い、1分32秒709の20番手となった。

 続いて行われた予選Q1では、序盤でのアタックは1分36秒台にとどまり、中盤以降での2度目のアタックでタイムを出すという、やや遅れてのスタートとなった。終盤でのアタックで自己ベストを1分31秒851まで縮めたが、10番手で終えて20番グリッドが確定した。

 スプリントは気温24度、路面温度44度のドライコンディションとなった。中上はフロントにハードタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択し、好スタートを切って18番手に浮上する。しかし、フロントのフィーリングに苦戦を強いられ、集団の中で徐々にポジションを下げてしまい、8周目には22番手まで後退していた。その後も順位を上げることが出来ず、22位でチェッカーを受けたが、ステファン・ブラドル(HRCチーム)がロングラップペナルティを未消化のままチェッカーを受けたことから、中上は21位となった。

 初日はマシンのフィーリングの改善が少し見られていただけに、中上にとって予選とスプリントは厳しい結果となってしまった。しかし、スプリントを完走したことで決勝でのタイヤ選択が明確になったという。日曜日はウォームアップで最後の調整を行い、決勝レースではさらなるポジションアップを狙っていく。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(予選:20番手、スプリントレース:21位)
「今日は難しいレースになりました。スタートからゴールまで、ペースもスピードも足りませんでした。今回はリヤのグリップがよくなりましたが、それがフロントに影響を与えます。明日の決勝も難しいレースになると思いますが、マシンのバランスを変えて挑みたいです」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP 2日目
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP 2日目
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP 2日目
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP 2日目

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