ウクライナ軍「前進」と表明 ゼレンスキー氏、反攻の成果強調

ウクライナ南部ザポロジエ州のロボティネ近くで、破壊されたウクライナ軍戦車を見るウクライナ兵=8月(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は10日のビデオ声明で、ウクライナ東部と南部の前線で「過去7日間、私たちは前進した」と表明し、ウクライナ軍による反攻の成果を強調した。東部ドネツク州バフムト方面など2方面で「動きがある」と指摘した。

 バフムト周辺では10日、人道支援団体のスタッフを乗せた車両が攻撃を受け、スペイン国籍とカナダ国籍の外国人ボランティア2人が死亡した。AP通信が報じた。団体はロシア軍による攻撃だったとしている。

 ウクライナ軍は10日、ロシア軍が一晩でイラン製無人機シャヘド32機を発射し、うち25機を迎撃したと発表した。首都キーウ(キエフ)では20機以上を迎撃し、破片が複数の場所に落下。一部で火災も起きた。ウクライナメディアが伝えた。

 ロシア国防省は10日、同日未明に、実効支配するクリミア半島付近に飛来したウクライナの無人機8機を撃墜したほか、黒海のズメイヌイ島付近でウクライナ兵を乗せてクリミア方面に向かっていた小型ボート3隻を破壊したと発表した。

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