〈なおえつ うみまちアート2023〉大きな布に伸び伸び描く エルマールで14日まで展示 海の生き物の中〝遊泳〟 10日最終日

何枚もの布に描かれた海の生き物。つるして展示される

「みんなでつなごう なおえつ うみまちアート2023」のイベント「海の絵を描こう!」が9、10の両日、上越市西本町3の直江津ショッピングセンターエルマールで開かれている。会場を訪れた子どもらが、大きな布に海の生き物の絵を伸び伸びと描いていた。うみまちアートは10日で終了するが、描かれた作品は14日まで展示される。

同イベントは元上越教育大特任教授の荒川圭子さんと水墨画チームが企画した。アクリル絵の具の墨を使って描くもので、当初は紙に描く予定だったが、無印良品直江津から提供を受けた布に変更。「にじみ」が生かせるようになった。

参加した子どもたちは大きな布を前に、初めは恐る恐る描いていたが、すぐに慣れて何枚もの布に大きく自由に魚やクラゲ、タコなどを描いていった。

会場には上下浜小児童が描いた大きなクジラの絵も飾られている。荒川さんが同校に呼びかけ、全校児童が分担し、今月1日に描いた。描いたクジラは「くじら学校」と呼ばれる同校のキャラクター「エール君」。児童はアクリル絵の具で足跡を付けて波や魚を表現し、6年生が墨で「エール君」を描いた。

「海の絵を描こう!」の作品は同館イベントホールの吹き抜けにつり下げて展示される。水墨画チームのスタッフは「海の生き物が描かれた、たくさんの布の中を遊泳する感覚で歩いてもらい、(上下浜小の)クジラの絵がゴールになる」と展示のイメージを話した。

10日は午前10時30分から正午まで行われる。

上下浜小児童によるクジラ「エール君」の絵も飾られている

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