美術館でもおしゃべりOK 池田龍雄展で「ガヤ」ミュージアム

池田龍雄展の開会式後の内覧会。15日からはにぎやかに鑑賞してもらう試みも始まる=佐賀市の県立美術館

 おしゃべりしたり、声を上げて笑ったり-。展覧会をにぎやかに鑑賞してもらおうという試みが今月中旬、佐賀市の県立美術館の特別展「あそび、たたかうアーティスト 池田龍雄」(主催・県立美術館、後援・佐賀新聞社など)で初めて開かれる。

 「SAGA GAYA Museum(サガ・ガヤ・ミュージアム)」と銘打ち、美術館は息が詰まるから苦手だという人にも自由な雰囲気で気軽に美術鑑賞を楽しんでもらう狙い。

 開催日時は15日午後6時~同8時、16日午前9時半~正午、17日午後3時~同6時、19日午後1時~同5時。開館時間の延長や、臨時開館などに合わせて実施する。

 特別展は、伊万里市出身の前衛画家池田龍雄(1928~2020年)の没後初の回顧展。池田は岡本太郎や花田清輝らとともにアヴァンギャルド芸術運動を展開した。回顧展では代表作で生涯をたどるほか、池田が手がけた絵本の挿絵原画も展示している。観覧料は一般千円、高校生以下、障害者手帳所持者は無料。(古賀史生)

池田龍雄が手がけた絵本「幼年民話 おばけばなし原画」(伊万里市民図書館蔵)

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