アメリカを代表する現代美術アーティスト、エド・ルシェ(エドワード・ルシェ、Edward Ruscha)がMoMA(ニューヨーク近代美術館)で初の個展を開催するということで、一足早く見てきた。
絵画、ドローイング、版画、写真、アーティストブック、映画、インスタレーションなど200点以上の作品を展示。1958年代から現代に至る、65年のキャリアの集大成となる。
1956年、ルシャは故郷オクラホマシティを離れ、ロサンゼルスで商業芸術を学ぶためルート66を車でひた走り、インスピレーションを得たという。
時代によって、文字(フォント)にこだわったり、モノクロ、環境問題とさまざまなテーマに取り組んできた、彼の65年の歴史がわかる。
今見てもめちゃめちゃかっこいい、半世紀経ってもまったく色褪せない。60年代、70年代の時代に彼はこんな最先端を突っ走っていたなんて、やっぱり現代アートの雄よなぁ。
会場にはルシェ自身も登場。85歳になるが、お若くとても元気そうでした。いつまでもご活躍を期待しています。
Text and photos by Kasumi Abe 本記事の無断転載やAI学習への利用禁止