横浜市中区の野毛エリア。飲食店が立ち並ぶ中、北欧カフェのようなたたずまいのお店がある。「そば打ちStudio CHIHANA」だ。2020年11月にオープンしたそば打ち教室で、鎌倉市で十割そば専門店として人気の「千花庵」が手がけている。
出迎えてくれたのは、職人の小宮山優麻南(ゆまな)さん。店内は淡い木目調で構成されており、小宮山さんは「いい意味で、そば打ちっぽくない雰囲気に仕上げた」と話す。
今秋で開業から3年経つが、利用者は右肩上がりで推移。6~7割が女性で、年齢層は20~70代と、幅広いという。
そば好きとしては、人生一度は自分で打ったものを食べてみたい-。記者も実際に体験してみることにした。
コースは初級、中級、上級の三つで、1レッスン(4500円)あたり約1時間半。使うのは水にそば粉、鉢や麺棒など。道具などは全て用意されているため、手ぶらで参加が可能だ。
記者は初級に挑戦。まずはそば粉を鉢に入れ、少量ずつ水を入れて混ぜていく。一つの玉になったら手のひらで伸ばし、直径30センチの円形になるまで広げていく-。だがここからが難しい。
麺棒を使って四角形に仕上げていくのだが、力を入れ過ぎると生地が切れてしまうため、注意が必要だ。生地に打ち粉を振って折りたたんでいき、包丁で均等な細さに切ったら完成。初体験ながら5人前のそばを仕上げることができた。
打ったそばは持ち帰ることが可能だが、もしすぐに食べたい場合は、近隣の店舗でゆでてくれるサービスもある。10月からは隣町の花咲町に店舗を移転し、めんつゆの作り方などを教えるレッスンも設ける予定だ。
小宮山さんは「(教室を通じ)身近にそばを感じてほしい」と語った。詳細は同店舗ホームページまで。