障害者と健常者 同ルールで力比べ パワーリフティング 限界に挑む

パラ競技のルールでバーベルを上げる参加者

 障害者と健常者が同じパラスポーツのルールで競う「第1回岡山オープン パラ・パワーリフティング大会」が10日、岡山市内で開かれた。県内外から“力自慢”約40人が出場し、自分の限界に挑んだ。

 あおむけに寝て上半身の力だけでバーベルを上げるパラ競技の台を使用。一般の選手は、普段と異なる力の入れ方や胸の上で静止させる独特のルールに戸惑いながらも、パラ選手と競い合っていた。

 パワーリフティング歴約15年の中学校教諭男性(48)=岡山市南区=は「障害の有無に関係なく一緒に楽しめたことがうれしかった」、足が不自由な公務員男性(35)=愛知県豊田市=は「選手も観客も同じ緊張感を共有でき、競技の魅力が伝わったと思う」と満足そうだった。

 主催する日本パラ・パワーリフティング連盟(東京)によると、パラ選手と一般選手が同じルールで競う大会は国内初という。同連盟の岡本孝義・地方組織育成委員長(42)=岡山市、岡山パラ・パワーリフティングクラブ代表=が中心となって企画、来月は福島県で開く。

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