沖縄の心「島唄」通し感じて 音楽研、玉島で16日に発表会

 沖縄民謡の唄者(うたしゃ)・玉城貞子さん(76)=倉敷市=が指導している「沖縄音楽研究会岡山」の設立15周年記念発表会が16日、同市玉島阿賀崎の玉島市民交流センターで開かれる。「『島唄』を通し、沖縄の心を感じてほしい」と玉城さんと門下生たちは、唄や三線(さんしん)の練習に励んでいる。

 沖縄出身の玉城さんは幼少期から唄と三線を学び、1996年にプロデビュー。沖縄民謡のアルバムを多数リリースしている。結婚を機に移り住んだ倉敷に古里の文化を広めたいと、2008年に研究会を発足。県内外の高校生から70代まで約40人がメンバーに加わっている。

 発表会はメンバーほぼ全員が参加し、「沖縄に恋したら」といった玉城さんの楽曲など約20曲を演奏。曲と一緒に琉球舞踊も披露する。

 8月26日には倉敷市内でリハーサルを行い、発表曲を通しで演奏。玉城さんから「テンポがずれないように」などとアドバイスを受け、メンバーたちが抑揚の効いた伝統的な調べを響かせた。

 メンバー(76)=同市=は「唄と演奏で『結(ゆい)の心』が伝われば」、熊本県から練習に通うメンバー(75)は「心に響く演奏をしたい」と張り切っている。

 新型コロナウイルス禍の影響でここ数年は発表の場がなかったといい、玉城さんは「ひた向きに研さんする生徒たちの姿をぜひ見てもらいたい」と話している。

 開演は午後3時。チケットは2千円で販売している。問い合わせは玉城貞子島唄音楽事務所(090―2291―3510)。

© 株式会社山陽新聞社