「赤ちゃんポスト」整備呼びかけ 熊本・慈恵病院長が札幌で講演

「赤ちゃんポストは安易な育児放棄を助長すると言われていたが、そうなってはいない」と語る熊本市の慈恵病院の蓮田健院長

 親が育てられない子を匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営する熊本市の慈恵病院の蓮田健院長が10日、札幌市内で講演した。蓮田院長は赤ちゃんポストが昨年度までの16年間で170人受け入れたことを踏まえて「(同様の施設が)各都道府県に最低1カ所、広い道内は何カ所かあるといい」と述べ、行政や医療機関と連携した上での整備を呼びかけた。

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