【台風13号】茨城・大井川知事が被災地視察 国と連携して支援策検討

小川春樹日立市長(右)が同市役所敷地内の浸水状況を大井川和彦知事(左)と石井邦一県議会議長(左から2人目)に説明した=同市助川町

茨城県の大井川和彦知事は10日、台風13号に伴う記録的な大雨で被災した日立市などを訪れ、国と連携して支援策を検討する意向を示した。記者団に対し、「事前の想定を超える豪雨で、大きな被害が出た。行政としてできる限りの支援を行う」と述べた。

この日、大井川知事と石井邦一県議会議長らが同市と高萩市、北茨城市を訪問した。

日立市助川町の市役所を訪れた一行は、小川春樹市長の案内で、受電設備などが浸水した地下を視察。小川市長から、庁舎の両側から濁流が流れ込み、敷地内が水であふれたと当時の状況について説明を受けた。また、川の氾濫で床上浸水した北茨城市大津町の水産加工施設を訪問。出荷前の商品や電源設備などが泥水をかぶった様子を確認した。

視察後、石井議長は「ハード面とソフト面の両方で被災者支援を行っていく。復旧を最優先に取り組む」と話した。

日立市役所は停電からの復旧作業が進み、10日、窓口業務を再開した。

水産加工施設の被害状況を視察する大井川和彦知事(右から2人目)と石井邦一県議会議長(右)=北茨城市大津町

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