【セントウルS】富田「(師匠と)一緒に重賞を獲れたのは嬉しい」テイエムスパーダが波乱を演出

9月10日、阪神競馬場で行われたG2・セントウルステークスは、14番人気の伏兵テイエムスパーダがまさかの逃げ切りで大波乱を演出した。この勝利で同馬はスプリンターズステークスへの優先出走権を獲得した。また、鞍上の富田暁騎手は重賞初制覇。

セントウルS、勝利ジョッキーコメント
1着 テイエムスパーダ
富田暁騎手
「重賞になるとなかなか勝てないですし、自分自身もどこか緊張しているところもあったりして、良い結果が残せなかったんですけど、夏の北海道の経験を経て、またこっちで、師匠のところの馬で重賞を勝てたということは本当にすごく嬉しいものがあります。先生もあと1年ちょっとというところで、一緒に重賞を獲れたのは嬉しいです。ゴール駆け上がった時はあまり実感はわかなかったんですけど、ゴール盤過ぎてみんなにおめでとうと言ってもらってからやっと自分の中で嬉しさがこみ上げてきました。沢山の方々におめでとうと言ってもらえて本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。まずは重賞を1個勝てたということが今後僕の成長に繋がっていけばいいと思いますし、ここまで乗せていただいた関係者の皆さんに本当に感謝して、またこれから1個でも多く勝てるように精進していきたいと思います。この馬の形の競馬が出来れば強いと思っていましたし、ここ最近ちょっと成績が落ちていましたけど、馬の具合っていうのはずっと在厩で落とさず厩舎の方もここまで調教してくれていたので、今日は自信を持って臨めましたし、また次に向けても良い結果になったと思います」

レース結果、詳細は下記のとおり。

10日、阪神競馬場で行われた11R・セントウルステークス(G2・3歳上オープン・芝1200m)は、富田暁騎乗の14番人気、テイエムスパーダ(牝4・栗東・木原一良)が快勝した。1馬身差の2着に2番人気のアグリ(牡4・栗東・安田隆行)、3着に5番人気のスマートクラージュ(牡6・栗東・池江泰寿)が入った。勝ちタイムは1:07.2(良)。

1番人気で幸英明騎乗、ビッグシーザー(牡3・栗東・西園正都)は10着、3番人気で武豊騎乗、ジャングロ(牡4・栗東・森秀行)は6着敗退。

単勝112.6倍

14番人気の伏兵、富田暁騎乗のテイエムスパーダが大波乱を演じた。レースではスタートダッシュを決めてハナヘ。マイペースの展開に持ち込み、余力を残して直線へ向くと、あれよあれよと逃げ粘る快走。ゴール前もまだまだ余裕はあり、まさかの逃げ切りで重賞2勝目をマークした。

テイエムスパーダ 15戦5勝
(牝4・栗東・木原一良)
父:レッドスパーダ
母:トシザコジーン
母父:アドマイヤコジーン
馬主:竹園正繼
生産者:浦河小林牧場

【全着順】
1着 テイエムスパーダ 富田暁
2着 アグリ 横山典弘
3着 スマートクラージュ 岩田望来
4着 ボンボヤージ 川須栄彦
5着 ロンドンプラン 吉田隼人
6着 ジャングロ 武豊
7着 エイシンスポッター 角田大河
8着 ピクシーナイト 戸崎圭太
9着 ヴァトレニ 藤岡佑介
10着 ビッグシーザー 幸英明
11着 モリノドリーム 鮫島克駿
12着 ブトンドール 菱田裕二
13着 ドルチェモア 池添謙一
14着 ディヴィナシオン 団野大成
15着 レジェーロ 藤岡康太

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