名古屋が吉田温紀弾でベスト4進出! 柴崎岳復帰の鹿島を延長戦の末に破る【ルヴァンカップ】

JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第2戦の鹿島アントラーズvs名古屋グランパスが10日に県立カシマサッカースタジアムで行われた。

名古屋ホームでの第1戦から譲らずの展開となり、1-1の結果に終わった両者。ホームの声援を受け、第2戦に挑む鹿島は今夏復帰の柴崎がさっそくベンチ入りした一方で、名古屋は中3日での再戦ながら同じイレブンをぶつけた。

勝った方が次のラウンドに進む第2戦は第1戦を後半AT弾で引き分けに持ち込み、勢い十分の名古屋が先手を奪う。3分、和泉の左CKから中島が長身を生かしたヘッドで今夏加入後初ゴール。名古屋が2戦合計スコアで逆転した。

そんな名古屋は6分、さらに畳みかけるかのようにボックス左の永井による左足でのクロスから、中央の森島がドンピシャのヘッドで強襲。鹿島からすると、完全なるピンチだったが、GK早川がファインセーブで踏ん張ってみせる。

追いかける鹿島は11分、エースの鈴木に右足ミドルのシーンが巡るが、相手選手にもヒットして、惜しくも右ポストを直撃。29分にはバイタルエリア中央の位置でFKのチャンスを掴み、樋口が直接狙うが、モノにできない。

続く37分にも左サイドからの攻撃を仕掛けた鹿島だが、その起点となり、ゴール前に走り込んだ鈴木のヘッドはGKランゲラックが右手一本でファインセーブ。その後も攻めに力を注ぐが、追いつけず、ハーフタイムに入る。

最終的にシュート数で上回りながら、ビハインドの鹿島は約6年半ぶりに復帰の柴崎を後半からピッチへ。すると、その柴崎の右足が鹿島を同点に導く。51分に柴崎の縦パスを受けた仲間がボックス左に持ち込み、左足で決める。

この第2戦もがっぷり四つの戦いになり、次の1点を巡って互いのベンチワークも活発化するが、こう着状態に。そのまま延長戦に入るが、その前後半も重苦しく、PK戦も視野に入る展開になる。

だが、名古屋が119分、途中出場のターレスが左サイドから中にボールを繋ぐと、これまた途中出場の吉田がバイタルエリア中央から右足。低弾道のボールがゴール左隅に決まり、勝ち越した。

2試合を通じた戦いで見事に上回った名古屋が初優勝で飾った2021年大会以来、2季ぶりの4強入り。柴崎が初出場でゴールを演出した鹿島だが、結果的に第1戦の引き分けが響き、この準々決勝で姿を消した。

鹿島アントラーズ 1-2(AGG2-3) 名古屋グランパス

【鹿島】

仲間隼斗(後6)

【名古屋】

中島大嘉(前3)

吉田温紀(延後14)

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