茨城県は10日、熱帯低気圧に変わった台風13号に伴う大雨による県内の被害状況を発表した。午後7時現在、浸水被害は計700棟を超えた。新たに日立市で1人の行方不明が分かった。これまでの人的被害は死者1人軽傷1人。土砂崩れにより通行止めが続いている常磐自動車道下りの日立南太田-日立北インターチェンジ(IC)間は12日に復旧する予定。
住宅被害は床上浸水が7市村で330棟、床下浸水が9市町村で388棟。床上浸水は高萩市で162棟、北茨城市で159棟、床下浸水は高萩市で265棟、北茨城市で82棟など。そのほか、医療施設では日立市小木津の永井ひたちの森病院とクオール薬局日立北店で床上浸水。福祉施設では、日立、高萩、北茨城3市の高齢者施設各1カ所で床上浸水。高萩、北茨城両市の計2カ所の避難所に7人が避難を続けている。
県警によると、行方不明者は男性で、8日夜に勤務先へ「車が水没し、仕事に行けない」と電話で連絡したという。高萩市では男性が避難中に転倒し、顔に軽傷を負った。
土砂崩れは、北茨城市で156件に増え、計171件となった。
一般道路は、土砂崩れがあった高萩市安良川の国道461号など計7路線で通行止めとなっている。