結婚前に知っておきたい!「ずっと仲良し夫婦」がやっていること

「結婚しよう!」と勢いで結婚したカップル。ところが夫婦になってから関係がぎくしゃくして修復が難しくなったり、離婚を考えてしまうほど関係が悪化してしまったりすることも。

このように、結婚生活がうまくいかなくなったカップルが「結婚前に話し合いをしておけばよかった」と悔やんでいるケースを目にします。

一方、結婚生活が長いカップルが共通して口にするのは「夫婦関係は変わる」ということ。いつまでも仲がいいカップルは、実は変わっていく相手を受け入れるなど、努力を続けているのです。

今回は、結婚生活が長続きする二人がやっていることついて紹介します。

長続きする夫婦はどんなことをしている?

1: エロスをキープしておく

いい夫婦のあり方を説いた言葉に「夫婦は空気のような存在」があります。

この意味は「いることが当たり前。でもいなくなると生きていけなくなる」。まさに夫婦は一心同体、運命共同体なのです。でも運命共同体というかけがえのない存在になるためには、時間がかかるものです。

そのためにまず心掛けておくことは、エロスをキープしておくこと。

フランスを例にとると、結婚しても夫も妻も常に色気を持ち続けることが大事という考えがあります。エロスをキープしておくことが文化といってもいいでしょう。

互いに男と女であるという意識はパートナーとしての絆にも深く影響を及ぼすことを、フランス人は熟知しているのです。

では色気を保つためにどうしたらいいのでしょう? 年上のセクシャリティのある大人の女性を手本にしたり、映画やドラマを参考にしたりするのもよいでしょう。

お勧めの映画は『恋と愛の測り方』。

結婚3年目の夫婦に訪れた危機、それは夫の浮気疑惑。一方、妻も元彼と偶然に再会して食事をするなど、互いに別の異性にときめいてしまう……エロスが欠落していくと、夫婦の溝が深くなっていくことが分かりやすく、しかも繊細に描かれています。

セックスは夫婦のコミュニケーション。エロスという本能を満たすことが長続きの秘訣ということを忘れないでくださいね。

2: ちょっとした緊張感はカンフル剤、ユーモアは緩和剤

30代のある夫婦は、3年ごとに「更新」をすることにしています。「愛は4年で終わる」という残念な愛の法則を逆手にとって、更新の年に二人で話し合い、更新を決めると新しい3年に向けて、夫婦それぞれが希望や願望を述べるのだそうです。

「夫婦の更新」は、緊張感が生じるため、長続きするための方法の一つです。

また笑いの絶えない夫婦は長続きするともいわれますが、相手に対して「笑いを取る」という積極性を持つことも大切なことです。

というのも、相手にウケようと必死になると「楽しませようとしている」という思いが相手に伝わります。

破局を迎える夫婦は次第にお互いに無関心になっていくもの。でも笑いでコミュニケーションをとっているカップルは無関心からはほど遠いですね。

3: 二人一緒に食事をする

食事を作って食べさせてあげる。料理を作ってもらって食べる。この繰り返しが夫婦の情愛が深まってしていくと、動物行動学の観点から証明されています。

私の知人の息子さんは料理を作らない女性を受け入れて結婚したのですが、結婚3年目に「家庭で一生焼き魚が食卓にないのは嫌だ」と離婚したそうです。でも料理をしない妻と仲の良い夫もいます。この違いは何でしょう。

夫婦間に不協和音が奏でられると、一緒にご飯を食べる気がしなくなるそうです。これは夫婦に限らず、あらゆる関係にいえることですね。

料理をするしないに関わらず、ご飯を一緒に食べることが、夫婦円満の秘訣であることは間違いありません。

どちらも仕事が忙しいあるアラフォーの夫婦は「今夜のご飯どうする?」と毎日LINEで夜ご飯の打ち合わせをするそうです。これこそすれ違いの防止法です。

4: イベントや行事はマンネリの脱却

バースデイ、クリスマス、結婚記念日などなど、夫婦のイベントや行事を欠かさないカップルは長続きします。

長続きの秘訣は夫婦の歴史を積み上げること。思い出が多くなればなるほど、夫婦の歴史も深まっていき「ともに生きてきた」という感慨とともに絆も強くなります。

夫婦オリジナルなイベントも楽しいもの。前述した「夫婦の更新」もその一つですね。

5: 結婚前に子どもの話をしておく

結婚してしばらくは二人だけの生活を満喫してから、「では子どもを作ろう」と自然に妊活するのが理想というカップルは多いはず。

結婚前に子どものことについて、話し合うことをおすすめします。というのは妊娠も出産も、女性にとって初めての経験。そのため夫の協力は不可欠だからです。

イクメンという言葉ができて久しいものの、浸透までまだ時間がかかります。結婚したらワンオペになり、それが離婚の原因になったというカップルもいます。

知らないことだらけの出産と子育て。この負担をできるだけ少なくしようと努力してくれる夫に、惚れ直す妻もいます。子育ては夫婦の絆を深める要素になるのですね。

6: お互いへのリスペクトを忘れない

カウンターだけの居酒屋で偶然隣に居合わせたカップルはアラフォーの夫婦。初対面ですがいろいろと話を聞くことができました。

夫は43歳で妻が39歳。子どもは欲しいけど不妊治療をしないと決めたカップルは「ひょっとしたら子どもがいない人生になるのかも」と思っているそうです。

「でもいないなら、ずっと友達だよね」と笑っていました。

この二人のバックボーンにあるのは互いに対するリスペクトです。

一緒に住んでいてもお互いについてすり合わせることをしなければ、相手の変化にも疎くなり、気づいたときは遅すぎたということもあります。

それなら最初から「結婚生活の中で、自分も相手も変わっていくもの」と捉えましょう。そして変わることを互いに楽しむというすり合わせも忘れないで。

変化を楽しむことこそ、夫婦円満のしなやかな術です。

(mimot.(ミモット)/ 夏目 かをる)

© ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社