ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会で、兵庫県では10日夜、日本代表の初戦となるチリ戦を観戦するパブリックビューイングが姫路市や神戸市、豊岡市の3カ所で開かれた。観客たちは、奮闘する選手に声援を送り続けた。
姫路市では、500インチの大型スクリーンを設けた姫路城三の丸広場(姫路市本町)に約2千人が集まった。飲食の出店もあり、芝生に腰を下ろした市民らがコップを片手に応援した。
試合前には、元日本代表でコベルコ神戸スティーラーズの日和佐篤選手らゲストが見どころを紹介した。
日本代表はチリに先制点を許したものの、42-12で逆転勝利。試合終了と同時に会場の全員で、喜びを爆発させた。タックルで倒れた神戸の具智元が厳しい表情で立ち上がる姿に、観衆が拍手でたたえる一幕もあった。
姫路市の男性会社員(33)は「絶対に落とせない試合でよく頑張った。次戦はペナルティー(反則)なしで勝ちきってほしい」と笑顔で話した。(森下陽介)