【中国】新車投入が9月の車販売押し上げ、CPCA[車両]

中国の自動車業界団体、全国乗用車市場信息聯席会(CPCA)は8日、相次ぐ新モデルの投入や販売価格引き下げが9月の乗用車販売台数を押し上げるとの見方を示した。中国で「金九銀十」と呼ばれる書き入れ時の9~10月を迎え、主要都市が自動車展示会の開催を増やしていることも販売増につながるとみている。

9月末からは中秋節と国慶節(建国記念日)が重なる大型連休(9月29日~10月6日)があり、連休に車で出かける人が増えることで購入熱が高まるとみている。一部の自動車メーカーが販売価格やマーケティング戦略を見直していることも販売を押し上げると指摘した。

地方都市は自動車の消費促進策を相次ぎ打ち出し、モーターショーなどのイベントも積極的に展開。販売台数が回復に向かう中、秋に発売される新モデルの販売も伸びると見通した。

CPCAは、「自動車の購入意欲を高めるためには税負担の軽減が必要だ」と指摘。各都市が時間帯で設けているガソリン車の通行規制緩和を検討することも求めた。

■過去最高を更新

CPCAによると、狭義の乗用車(セダン、スポーツタイプ多目的車=SUV、多目的車=MPV含む)の2023年8月の小売販売台数は前年同月比2.5%増の192万台だった。同月として過去最高台数を更新した。前月比は8.6%増。1~8月は前年同期比2.0%増の1,322万台となった。

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