箏の日、音色華やか 那覇 琉球古典曲など披露

 9月10日の「箏(くとぅ)の日」を記念した行事「第20回箏の日 箏美らさ御万人と」(琉球新報社主催、琉球箏曲興陽会、沖縄芸能連盟共催)が10日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開催された。琉球箏曲興陽会の会員ら約300人が出演し、琉球古典箏曲10曲などを演奏した。ゆったりとした華やかな音色を会場いっぱいに響かせた。

 箏に感謝をささげ、魅力を発信しようと、琉球新報社と興陽会が2001年に「箏の日」を設定し、記念行事を毎年開催してきた。コロナ禍の影響で2019年以来、4年ぶりの開催となった。

 琉球箏曲興陽会の安慶名久美子会長は「20回目を迎え、4年ぶりの開催に会員一同喜んでいる。興陽会の歩みを振り返り、これからも会員と心を一つにしていきたい」と語った。

 箏の演奏に乗せ、玉城流いずみ会家元の又吉靜枝さん、宮城流師範の宮城茂雄さんの舞踊もあった。「第14回箏曲こども奨励賞」(興陽会主催)の表彰式と入賞者の演奏も披露された。

 (田中芳)

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