F1連勝続けるフェルスタッペン、バクーがターニングポイントと語る「負けたけれど、重要な発見があった」

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、今年4月のF1アゼルバイジャンGPで貴重な教訓を得たことにより、RB19を最大限に生かす術を見つけ、それがF1での現在の優位を築く助けになったと述べている。

 イタリアGPで、フェルスタッペンは10連勝かつシーズン12勝目を挙げた。シーズン序盤4戦では、チームメイトのセルジオ・ペレスと2回ずつ勝利を分け合っていたが、マイアミGP以来、フェルスタッペンは全勝している。

 フェルスタッペンによると、敗北したアゼルバイジャンは彼のシーズンにとってある種のターニングポイントになったという。

「バクーのレースでは、マシンにいくつかの(異なる)ことを試すやり方や、セットアップの方法など、多くのことを学んだと思う」とフェルスタッペンは説明した。

「バクーでは優勝していない。多くのことや異なるツールを実際にマシンに試したために、レースで一貫性があまりなかったんだ」

「でもある時点で見出したものがあり、それによって良いリズムに乗れるようになった」

「タイヤにダメージを与えすぎたけれど、『OK、これからのレースに向けてかなり興味深いぞ』と思った。基本的にそれを実行し、すべてのトラックでそれが役に立った」

2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP:レース後、セルジオ・ペレスのマシンのタイヤをチェックするペレスとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 F1での初期の頃、フェルスタッペンは有能だがまだ経験が浅かったために、何度か高くつくミスを犯すことがあった。しかし今の彼は、ほぼ完璧なドライバーに成長した。

 2021年からは世界タイトルを争う機会に恵まれたことで、フェルスタッペンのドライビングには新たに知性と優れた判断力が加わり、リスクと見返りをより適切に測ることができるようになった。

「リスク管理がとても重要だった」とフェルスタッペンは語った。

「つまり、世界タイトルを争っていなかった数年前と比べると、今は確実にまったく違うドライビングをしているということだ」

「それでいいんだ。こういうドライビングをしていても、僕には多くの能力を備えたマシンがある。そのことが、コントロールを高めることに役に立っているのではないかと思う」

2023年F1第15戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

© 株式会社三栄