エンゼルスにトラウト放出の可能性が浮上? 米メディアが伝える

日本時間9月11日、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は「オールスター外野手のマイク・トラウトが退団を望む場合、ロサンゼルス・エンゼルスはおそらく初めて、トレードに応じる姿勢を見せている」と伝えた。完全なトレード拒否権を持っているトラウトは先日、今後の方向性についてフロントやオーナーと話し合いたいとの意向を明らかにしていたが、移籍に関する現時点でのトラウト自身の意思は不明。なお、ナイチンゲール記者はトラウト放出について「過去のようなトレードの対価は得られないだろう」とも指摘している。

MVPに3度輝くなど、球界を代表するスーパースターとして活躍してきたトラウトだが、今年8月で32歳となり、フィールド上での輝きにも陰りが見え始めている。規定打席に到達したのは短縮シーズンの2020年が最後。2021年は長期離脱で自己最少の36試合しか出場できず、昨季は40本塁打を放ったとはいえ、119試合の出場にとどまり、規定打席にもわずかに届かなかった。

3年ぶりのフル稼働が期待された今季は、ここまで82試合に出場して打率.263、18本塁打、44打点、2盗塁、OPS.857という「らしくない」成績。7月上旬に左有鉤骨を骨折したあとは1試合しかプレーしておらず、ナイチンゲール記者は「今季中に復帰しなければ、直近3シーズンで249試合を欠場することになる」と記している。

7年2億4815万ドルもの契約を残していること、32歳という年齢、トラウト自身の成績や稼働率が低下していることなどを考えると、現在のトラウトには過去のようなトレードバリューはない。エンゼルスがある程度のサラリーを負担しなければ、トレードを成立させることすら困難だろう。

トラウトは13年間のメジャー生活でプレーオフを1度しか経験しておらず、1度だけ出場した2014年は地区シリーズでロイヤルズの前にスイープ負け。要するに、まだプレーオフでの勝利を経験できていないのだ(トラウト自身は通算12打数1安打1本塁打)。

ワールドシリーズ制覇を目指すために移籍を志願するのか。今後のトラウトの動向には大きな注目が集まりそうだ。

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