全国の「都甲さん」 元寇の歴史学ぶ 松浦・鷹島 鎌倉時代に先祖が活躍

センター職員(右から3人目)の説明に耳を傾ける全国都甲会のメンバー=松浦市立埋蔵文化財センター

 全国の「都甲(とこう)」姓を持つ人たちでつくる全国都甲会総会(都甲昌叡会長)が長崎県松浦市鷹島町などで開かれ、鎌倉時代に武士だった先祖が活躍した蒙古襲来(元寇)の歴史を学んだ。
 都甲姓のルーツは大分県豊後高田市。鎌倉時代に豊後の大名・大友氏の家臣として仕えていた都甲一族が有名で、元寇で活躍した実績が文書などに残る。同会は、名字に愛着と誇りを持つ全国の「都甲さん」が互いに親睦を深めようと、2008年に結成。翌年から九州各地や京都、奈良などで総会を開いてきた。
 総会には約10人が参加。佐賀県唐津市内のホテルで2日、元別府大学長の飯沼賢司氏から「元寇と都甲氏」をテーマに話を聞いた。翌日、松浦市鷹島町の松浦市立埋蔵文化財センターを訪問。元寇の歴史や鷹島海底遺跡で見つかった遺物の保存処理などについてセンター職員から説明を受けた。
 都甲憲明事務局長は「総会を通じて都甲姓にまつわる地を巡ってきたが、今回の鷹島で一段落。今後は豊後高田市で、先祖の供養もやっていきたい」と話した。

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