震災から12年半、不明者を捜索 津波で被災、岩手の海岸

岩手県釜石市の海岸で、行方不明者の手掛かりを求めて捜索する岩手県警釜石署の警察官=11日午前

 東日本大震災から12年半となった11日、岩手県警釜石署は行方不明者の手掛かりを求め、津波被害に遭った沿岸部を捜索した。同県釜石市では震災で関連死を含め市民912人が亡くなり、今も152人の行方が分かっていない。

 同市両石町の真白区内海岸で、黙とうに続き、署員ら十数人と警察犬が捜索を実施。熊手に似た道具レーキで砂地を掘り起こしたり、流木をかき分けたりして懸命に捜した。

 小学5年の時に岩手県宮古市で被災した鈴木華恋巡査(23)は震災を機に警察官を目指した。取材に「手掛かりの一つでも家族の元に返したいという強い思いがある」と話した。

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