中上貴晶、腕上がりに悩まされ「後半は全くペースを上げられなかった」/第12戦サンマリノGP決勝

 9月10日、2023年MotoGP第12戦サンマリノGP MotoGPクラスの決勝がイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は19位でチェッカーを受けた。

 決勝日を迎えたミサノは、青空が広がる天候となり、朝にはウォームアップ走行が行われた。中上はセッション中に7周をこなして、1分32秒084をマークの5番手で終えた。

 決勝レースは気温29度、路面温度44度のドライコンディションとなった。中上はフロントにハードタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択。オープニングラップでは20番手を維持するが、4周目にはジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)に先行を許してしまう。

 中上は初日から苦しんでいたマシンバランスの問題に引き続き悩まされ、さらにレース後半には腕上がりの症状にも苦しんでいたようだ。そのためペースが上がらず苦しい戦いとなってしまったが、転倒者が相次ぐなかでも完走を果たし、19位でチェッカーを受けた。

 月曜日には引き続きミサノでテストが行われることになるが、腕のケアを行ってテストに参加するという。中上は今回マシンバランスが課題となったが、ここまで苦戦を強いられているホンダ勢としては、リヤのトラクション不足の改善が課題となっている。ミサノ公式テストでは、次戦から始まるアジアラウンドに向けて、問題点の改善に取り組むとともに、セットアップを煮詰めていく。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(決勝:17位)
「いままで腕上がりを経験したことがなく、レース後半は、全くペースを上げられませんでした。これから腕のケアを行い、明日のテストの準備を進めます。明日のテストでは、いくつかのアイテムを試すことになります。とても重要なテストになると思うので、有意義な1日にしたいです」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP 決勝
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP 決勝
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP 決勝
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP 決勝

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