西村優菜が7連戦を終えて思うこと 次戦は4カ月ぶり日本ツアー

何かが吹っ切れたような、充実した一週間だった(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 最終日(10日)◇ケンウッドCC(オハイオ州)◇6515yd(パー72)

4試合ぶりに決勝ラウンドに進出した西村優菜は、39位スタートの最終日を5バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「71」でプレー。通算3アンダーの41位に後退したが、「久々にショットでいい感触をつかめた気はして。決勝ラウンドで伸ばせなかった悔しさはあるけれど充実した一週間だった」と笑顔で4日間を終えた。

好感触を得たショットは最終日も続いた(撮影/田辺安啓(JJ))

7月「アムンディ エビアン選手権」から始まった海外7連戦が今週で終了。フランス(予選落ち)→スコットランド(20位)→イングランド(21位)→北アイルランド(予選落ち)→カナダ(予選落ち)と渡り歩き、前週に米国オレゴン州「ポートランドクラシック」(予選落ち)を経て今回のオハイオ州に移動してきた。

ポジティブな要素もありつつ、悔しさがにじむ反省点もある(撮影/田辺安啓(JJ))

10月から始まるアジアシリーズは出場選手数が絞られ、指標となる年間ポイントランキングは今大会後に確定する。ランクを上げるためにも「大事」と位置づけてきた7連戦だが、半分以上の4試合で予選落ちしたことに「満足する結果ではない」と振り返る。想定よりも実際のラウンド数が減ることで、体力よりも精神的な疲労の蓄積が大きいことを思い知ったという。

「結構タフだった。色んな事を考えながら過ごした7週間。これを無駄にしてはいけない」。アジアシリーズの出場権を巡る争いは区切りを迎えたが、西村の転戦はまだ終わらない。このあと一時帰国し、次戦は15日(金)開幕の国内ツアー「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」(愛知・新南愛知CC美浜コース)に出場する。

今週で7連戦目(撮影/田辺安啓(JJ))

「日本でずっと試合に出ていた時は『きついな』って言っていた自分が、この連戦で“バカらしい”ってなった。沖縄や北海道への移動は遠いって言っていたのも、『すみませんでした…』ってなる」と笑う。次週の8連戦目は、5月「ブリヂストンレディス」以来4カ月ぶりとなる国内ツアー。再び長時間のフライトが待ち受けるが、これまでの連戦中とは違って気持ちは晴れやかだ。「ファンの皆さんにも会えることを楽しみに、頑張りたいです」と軽やかな足取りで会場を離れた。(オハイオ州シンシナティ/石井操)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン