複数のカテゴリーに参戦してきたローソン。同胞のドライバーからのアドバイスに助けられたと明かす

 アルファタウリのルーキーであるリアム・ローソンは、同じくニュージーランド出身でスーパーカーのエースドライバーであるシェーン-ヴァン・ギズバーゲンから、異なるマシンに適応するためのアドバイスを長年にわたって受けており、それがF1に適応するのに役に立ったと述べている。

 ローソンは先日オランダGPでダニエル・リカルドの代役を務めた。21歳のローソンはオランダGPの土曜日に招集され、日曜日のレースをスタートするにあたって彼のマシンの知識は限られており、タイヤの使い方についての見識もほとんどない状態だった。そして、ウエット-ドライ-ウエットのコンディションのレースに挑戦しなければならなかったのは言うまでもない。しかしローソンはうまくやり遂げ、先週末のイタリアGPでも代役を続けた。金曜日にはAT04でようやく初めてドライコンディションで走行する機会も得た。

 ローソンは多様な環境に慣れている。競争の激しいDTMドイツ・ツーリングカー選手権とFIA F2でレースをし、今年は同様に熾烈な競争が行われる全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦している。ヴァン・ギスバーゲンはあるマシンから別のマシンへと移った自身の経験から、新しい環境に素早く適応するための有用なアドバイスをここ何年もローソンに提供してきた。

来季カップシリーズ転向に正式な”GOサイン”が灯ったRSC王者”SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン

「もちろんすべてがまったく違う」とローソンが自身の経歴の多様性について言及したと、『RACER』が報じた。

「DTMが特にF1やFIA F2の役に立つわけではない。でも基本的にはさまざまなことに素早く適応することができる」

「ザントフォールトの状況は、僕にとってこれまでで最も大きな挑戦だった。だから僕がさまざまなマシンをドライブしてきたことは確かに役に立つと思う」

「僕にはニュージーランド人のドライバーのシェーン-ヴァン・ギズバーゲンという親友がいる。彼はダートでもターマックでも、クルマでもバイクでもあらゆるものすべてを運転するんだ。彼は違うものに適応するのに本当に優れている。それが助けになったと思う。僕が多くのニュージーランド人ドライバーに助けられてきたのは確かだけれど、彼にかなり若い頃に出会えたのは幸運だった」

「またニュージーランドでは、モータースポーツでどの方向に進んでも、トップになることがとても難しいという事情があると思う。だから僕たちはみんな強いつながりを保っていて、互いに話をしているんだ。そのような関係が持てるのはとてもクールなことだよ」

2023年F1第15戦イタリアGP リアム・ローソン(アルファタウリ)

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