監視カメラが威力発揮 和歌山県が串本町で不法投棄者特定、新宮署が検挙

 和歌山県廃棄物指導室はこのほど、串本町内に設置した監視カメラで、不法投棄者と使用車両を撮影して新宮署に情報を提供し、その後の検挙に至ったと発表した。

 県によると、現場は串本町潮岬にある県が管理する駐車場。5月中旬、多くの枝が不法投棄されていたことから、監視カメラの映像をさかのぼって不法投棄者を特定した。庭木の剪定(せんてい)作業で出た枝だという。現場では以前から不法投棄が続いており、4月に監視カメラを設置した。

 県は2012年度から不法投棄監視カメラ事業を開始し、不法投棄が多発する地点に監視カメラを設置している。21年度には、職員が現場に行くことなく撮影データを確認できる「IoT監視カメラ」を導入した。

 今回活用したのも「IoT監視カメラ」で、現場をリアルタイムで監視することもできるという。

 県廃棄物指導室の野下貴弘主査(33)は「美しい和歌山を次世代に残すため、引き続き不法投棄対策に力を入れていく」と話した。

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