【MLB】18年ぶりの珍記録 カイル・タッカーが1イニングで2本の三塁打を放つ

写真:1イニングで三塁打2本という珍しい記録を作ったタッカー

昨年度の世界一チームがいよいよその本領を発揮しつつある。

日本時間9月11日、アストロズがパドレスに対して12-2で圧勝し、本拠地ミニッツメイドパークでの3連戦を勝ち越しで終えた。

アストロズはこれで最近14試合に10勝4敗と絶好調。今季の貯金を最多の20とし、2位のマリナーズに2.5ゲーム差をつけた。

この試合で珍しい記録を作ったのが主砲のカイル・タッカーだ。タッカーは6回裏、無死1塁の場面でティム・ヒルからスリーベースヒット。さらに打者一巡で再び回ってきた打席ではリッチ・ヒルからふたたびスリーベースヒット。アストロズでは初めてとなる、1イニングで2本のスリーベースヒットを記録した。

ちなみにAP通信によれば、1イニングで2本の三塁打を放った選手はタッカーで3人目。以前にはコロラド・ロッキーズのコーリー・サリバンが2006年に、ワシントン・セネタース(現在のツインズ)のギル・コーンが1951年に達成している。

タッカーは短縮シーズンの2020年に6本の三塁打を記録した「三塁打マシーン」だったものの、2021年は3本、2022年は1本と年々三塁打数が減少していた。あまり三塁打を記録しない打者が達成したという点も含めて、非常に珍しい記録になったと言えそうだ。

また、タッカーは別の珍記録も持っている。2年連続で30本塁打ちょうどという記録だ。そして現在の本塁打数は26本塁打。30本塁打ちょうどまであと4本。連続で同じ本塁打数という記録はアダム・ダン(当時レッズ→ホワイトソックス)の4年連続40本塁打ちょうどが有名だが、連続で30本塁打を放っている選手は見当たらない。もしかすると、今シーズン中にタッカーが新たな珍記録を樹立することになるかもしれない。

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