家族連れら下水処理の仕組み学ぶ 玉野の県センターでふれあいデー

下水の浄化施設を見学する家族連れら

 岡山県児島湖流域下水道浄化センター(玉野市東七区)で9日、「第29回地域と下水道のふれあいデー」が開かれた。家族連れらが、暮らしを支える下水処理の仕組みやセンターの役割に理解を深めた。

 浄化過程を学ぶツアーでは、微生物の働きで汚れを分解する「生物反応槽」、砂の層に水を通して浮遊物を取り除く「ろ過池」などを見学。流域の岡山、倉敷、玉野市、早島町から1日約20万トンの生活排水が集まり、処理にかかる電気料金が年間約7億円に上ることなどの説明も受けた。

 倉敷市立粒江小2年の児童(7)は「水をきれいにする大変さが分かった。手洗いの時などに使いすぎないよう気をつけたい」と話した。

 県と流域4市町、県下水道公社でつくる実行委が下水道の日(10日)に合わせて開催。各自治体の啓発ブースや特産品販売も人気を呼んだ。

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