大雨から3日 がけ崩れや浸水被害の鴨川市は― 千葉県

大雨から3日 がけ崩れや浸水被害の鴨川市は―

 台風13号の接近に伴う大雨で、被害が出た千葉県鴨川市では9月11日、住民が片付けに追われていました。

 水産物の加工や卸売販売を行う、鴨川市浜荻の金谷商店もまた、大雨の影響で浸水被害を受けました。

 社長の金谷さんによりますと、当時、店の目の前にある道路は、がけ崩れが起きて通行できない状態になっていました。

 さらに、店の裏手にある川の水があふれて店舗にたちまち水が押し寄せ、ひざ下位の高さまで浸水したということです。

 金谷商店 金谷制 社長
 「本当にあっという間に水が来た。自分たちも通れなくなって、ここにいるしかなくなって逃げることもできなかった」

 浸水により、商品を保管する冷凍庫とシャッターが壊れたほか、商品の冷凍の水産加工品も一部廃棄せざるを得ず、損害額は2000万円近くに上るということです。

 一刻も早く営業を再開させたいと金谷社長は11日も浸水した場所にあった棚や機材を外に出したり泥をかき出したりと作業に追われました。

 一方で、裏手の川には、大量の水とともに流れ着いた多くの木が溜まるなど爪痕は依然と深く残っており金谷社長は「また大雨が降ったら」と不安な胸の内を語りました。

 金谷商店 金谷制 社長
「本当にまた来たらすぐ(浸水する)」「流木とかも撤去されないと同じ作業の繰り返し。そうしたら本当に商売をやめるしかない」

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