富士山で児童8人が一時行方不明に…学校行事に参加の小学生が下山中に道に迷う 校長「教員の配置や事前準備が不十分だった」と説明(静岡県)

9月1日、学校行事で富士山に登っていた静岡市の小学生8人が、下山中に一時、行方不明となりました。その原因について学校側は、11日「事前準備や指導が不十分だった」と説明ました。

(西豊田小学校 宮川 力 校長)

「今回の件は校長として大変重く受け止めている。申し訳ありませんでした」

9月1日、富士山を訪れた静岡市立西豊田小学校の5年生8人が、下山中に道に迷い、一時行方不明に…この日は、5年生151人、校長ら教員11人とガイド4人が参加していて、宝永山の火口から水ヶ塚公園に向けて下山していましたが、その途中で4人の行方が分からなくなったということです。

警察や消防などの捜索により、通報から約1時間後、山岳ガイドが御殿庭入り口付近で、4人を発見しました。しかし、その後、学校が改めて点呼をとったところ、別の4人の児童もいなくなっていることが判明。捜索を再び開始し、山岳救助隊が4人を発見し、無事保護しました。8人のうち、2人がすり傷を負ったということです。

当時、ガイドと担任を先頭に、児童らが1列で歩いていましたが、次第に間隔ができ、8人が計画ルートから外れてしまったということです。

今回の事態を受けて、西豊田小学校の宮川 力 校長は「教員の配置や事前準備が不十分だった」と説明しました。

(西豊田小学校 宮川 力 校長)

「間隔が大きく広がることが予想できておらず、その際の対応について計画が不十分であった」「コースを変更し、児童に口頭では伝えたものの、しおりの差し替えや保護者への伝達をしなかった」

一方、市教委は今回の行事は、教育上意味のあるものと説明し、「安全を確保した上で今後も続けていきたい」と話しています。

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