藤井聡太七冠「くまモンに会えて感激」 将棋JT杯初戦突破 12日は王座戦第2局

史上初の八冠独占に挑戦中の、将棋の藤井聡太七冠。9日は熊本県で「将棋日本シリーズJTプロ公式戦」に出場し、見事初戦を突破しました。10月の準決勝では、永瀬拓矢王座と対局することになりました。

(藤井聡太七冠)
「きょう(9日)の対局が私にとって(今期のJT杯)初戦になるので緊張感をすごく感じている」

藤井七冠は、9日熊本県益城町で行われた「将棋日本シリーズJTプロ公式戦」で、ことしの叡王戦の挑戦者でもあった菅井竜也八段と対局しました。大会は、トップ棋士12人が各地で公開のトーナメント戦で激突!決勝は11月に行われます。

藤井七冠は、去年のこの大会で最年少で初優勝。連覇がかかります。ちなみにこの「将棋日本シリーズ」には「こども大会」があり、藤井七冠は小学3年生の時に東海大会の低学年部門で優勝しています。9日の公開対局は、将棋ファンにとっては貴重な機会。会場には多くの人が詰めかけました。

(藤井聡太七冠)
「熊本にはプライベートも含めて来たことがなかったので、とても嬉しく思っている。昨日はくまモンと会うことができてすごく感激した」

対局前日に熊本県知事を表敬訪問した藤井七冠は、ご当地キャラクター「くまモン」と初対面!おちゃめなくまモンに終始笑顔でした。

(くまモンの通訳者)
「2人ともおいしいものを食べて頑張って」

今回の対局は持ち時間それぞれ10分の早指し戦。真横では同時に大盤解説が行われる中、後手番の藤井七冠は118手で勝利。準決勝進出を決めました。

(藤井聡太七冠)
「あまり自信の持てない局面が続いた。最後の攻め合いでなんとか一手勝てる形になった」

表彰式には「くまモン」も駆けつけ、藤井七冠に笑みがこぼれました。

次の準決勝は10月21日に大阪で開催されます。相手は現在、王座戦五番勝負で挑戦中の永瀬拓矢王座です。第一局では藤井七冠が黒星となりましたが、仮にこの先、10月30日に行われる第5局まで勝負がもつれこんだ場合、直前のJTプロ公式戦で永瀬王座との公開対局になります。2人の対局の行方にますます目が離せなくなってきました。12日は王座戦第2局が神戸市で行われます。

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