円上昇、一時145円92銭 日銀政策修正の思惑で

 週明け11日の東京外国為替市場の円相場は、円が対ドルで上昇し、一時145円92銭を付けた。日銀の植田和男総裁がマイナス金利政策解除の可能性に言及したことを受け、大規模金融緩和策が修正されるとの思惑が広がり、円を買ってドルを売る動きが優勢となった。

 午後5時現在は前週末比1円19銭円高ドル安の1ドル=146円19~20銭。ユーロは1円03銭円高ユーロ安の1ユーロ=156円79~83銭。

 植田総裁は9日付の読売新聞のインタビューで、マイナス金利政策の解除を含め「いろいろなオプションがある」と述べた。

 外為ブローカーは「日米の金利差縮小を意識した円買いの動きが出ている」と話した。

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