うちの会社「ARE」なんです タイガース快進撃で思わぬチャンスに…「全くの偶然」アレちゃうよ

2位広島との直接対決で快勝し、「アレ」へのマジックナンバーを掲げる阪神ファン=9日午後、甲子園球場

 「ARE(アレ)でもない、ARE(アー)でもない、ARE(エー・アール・イー)」-。この夏以降、こんなフレーズをうたうCMがサンテレビで流れている。広告主は神戸市中央区の「AREホールディングス」。7月に社名を変えたばかりという。18年ぶりの「アレ(優勝)」を目指す阪神タイガースの今季スローガンと同じですが?

 同社は、貴金属リサイクルを主力とする東証プライム上場企業で、旧社名は「アサヒホールディングス」。事業内容をより知ってもらおうと、「アサヒ」「資源」「環境」の英語の頭文字をとった。

 社名案は、昨年11月ごろに「ARE」案が出ており、タイガースのスローガンと同じになったのは全くの偶然という。

 「社名はアレと読むの?」。同社には関西在住の投資家らから、こんな問い合わせが寄せられているという。広報担当者は「間違って読んでもらっても、会社に興味を持ってもらうきっかけになれば」と話す。

 猛虎は悲願のアレに向けて快走中。「何に付けても好調のタイガースのように、認知度が上がればうれしい」と歓喜の瞬間を待ちわびている。(横田良平)

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