「地域の暮らし守る議論をする」静岡市北部の大規模地すべり受け 効果的な対策を検討

静岡市北部の諸子沢(もろこざわ)地域で発生した大規模な地すべりを受け、効果的な対策を検討するための委員会が9月11日開かれました。

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<地すべり防災対策委員会 委員長 静岡大学 今泉文寿教授>
「地域の方々の暮らしを守るためという意味でも、皆様の専門知識と経験を借りて、しっかりした議論をしていきたい」

11日は初回の委員会が開かれ、レーザーで計測した地形の変化や現地調査の結果などをメンバーらが共有しました。

8月下旬に確認された諸子沢地区の大規模な地すべりは、大久保沢の上流部で発生し崩れた土砂は1.5km先の市道に到達し、周辺の世帯には一時避難が呼びかけられる事態となりました。

委員会では、市道の日向 諸子沢線での流木や土砂の撤去作業などについて意見を交わし、安全性を確保しつつ効果的な対策を打つことを検討しました。

<地すべり防災対策委員会 委員長 今泉文寿静岡大学教授>
「単純に撤去だけすると上流側の土砂が不安定化する可能性があるので十分に慎重に撤去する必要がある」

委員会では、土石流センサーなどを使った監視体制や避難の呼びかけの基準についても確認しました。

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