戦争の記憶と平和の継承…東京の大学生がヒロシマを学ぶ

核兵器の使用が現実味を帯びる今、戦争や平和をテーマにした観光について研究している東京の大学生が、広島を訪れています。平和公園を訪れたのは、東京にある多摩大学の学生と教員のあわせて9人です。戦争や平和をテーマに、被爆地・広島での観光の在り方について研究しています。そして、その研究のカギとなるのが被爆者の証言と考え、11日午後、切明千枝子さん(93歳)の体験に耳を傾けました。

■切明千枝子さん

「髪の毛はチリチリに焼けてアフロヘアみたいになって、着ている服は全部焼けて裸。やけど。全身やけど。」

ロシアによる核の威嚇など国際情勢が混迷を深める今、戦争の記憶と平和の尊さをどう継承するのか…。

学生たちは、被爆地の持つ意味や役割を見つめ、自分たちが研究する広島での観光に結び付けたいとしています。

■多摩大学2年生

「被爆者本人から聞くというのは自分の中に感じるものがある。被爆者の方たちの思いをどう伝えていくかというのを考えていきたいと思っている」

学生たちは12日、「旧陸軍被服支廠」などの被爆建物を巡ることにしています。

【2023年9月11日放送】

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